生活習慣が発生に大きく関わる生活習慣病には、糖尿病や高血圧症、心臓病などさまざまな疾患があり、中には死亡リスクを大きく高めるものもあるため早めの対策が重要です。
健康を守るためにも、生活習慣病の原因、そして未然に防ぐための方法について学んでおきましょう。
生活習慣病を引き起こす原因
1.食事の偏り
食事に大きく偏りがある場合、塩分の過剰摂取や必要不可欠な栄養素の欠如といった問題が起こりやすいです。
そのため、嫌いな食べ物が多い人や即席の食品を食べる機会が多い人は、生活習慣病にかかるリスクが高くなってしまいます。
また、食事の内容だけでなく、食事をする時間が一定でなかったり、必要以上に食べ過ぎたりすることも生活習慣病の発症に関わることがあります。
栄養不足
栄養不足は疲れやすさや抵抗力の低下につながり、生活習慣病のリスクを高めます。
たとえば、ビタミンはウイルスやアレルギーへの抵抗力を維持するために摂取し続けなければならない栄養素です。
他にも臓器や細胞の働きをスムーズにするためのミネラル、整腸効果によって新陳代謝を良好にする食物繊維など、生活習慣病予防のために必要な栄養素は多いです。
これらの栄養素は野菜に多く含まれているため、野菜不足の食生活を続けていると生活習慣病にかかる可能性が高くなってしまうでしょう。
外出先で食事する機会が多い、おかずを店頭で購入して食べることが多い、即席の食品を利用することが多いなど、野菜が足りない食事内容になりがちな人は注意が必要です。
塩分・糖分のとりすぎ
塩分のとりすぎが高血圧の症状を招くということは多くの人が知っていることです。
そのため、カップ麺のように塩分量が多い食品を食べることが多いと、生活習慣病のリスクが高まります。
同様に糖分・脂質の過剰も糖尿病・脂質異常症といった疾患を発生させる要因となるため、スイーツやファーストフードなども生活習慣病を予防する上では食べ過ぎないように注意したい食品と言えるでしょう。
暴飲暴食・タバコ習慣
忙しい朝の時間帯は食事をせず、夕食を就寝に近い時間にとるような習慣を続けていると、消化の際に内臓を酷使する結果となります。
食事の時間帯だけでなく、暴飲暴食も胃腸への悪影響を与える要素です。
アルコールをとりすぎると血液が流れにくい状態となり、脳梗塞など血流に関わる疾患の発生リスクを高めます。
タバコも心臓や血管への悪影響が大きく、吸う習慣が根付いている場合、危険度が高いです。
2.ストレス
ストレスはさまざまな影響を身体に与える要素です。
ストレスが増えると血液の循環が悪くなり、栄養素の運搬に問題が出ます。血圧が上がるという影響も無視できません。
ストレスがかかった状態では身体の抵抗力が下がって病気にかかりやすくなりますし、ストレスを解消するために暴飲暴食へと走る人も少なくありません。
3.不規則な生活
夜遅い時間まで起きていたり、1日のほとんどを寝て過ごしたりといった生活を繰り返すことは、身体の正常なサイクルを乱す要因となります。また、睡眠時間が不足していると疲労はどんどん蓄積していき、抵抗力の低下が原因での発症も増えるはずです。
4.運動不足
運動不足は血液の循環の悪化を招き、平均体温を下げる結果につながります。
体温が低い状態は免疫力も低くなる傾向があるため、健康を維持する上で問題が生じてくるでしょう。
また、運動習慣がない生活を続けていくと年をとるとともに体力がなくなっていき、疲労が蓄積しやすくなってしまいます。
新陳代謝にも影響が及び、さまざまな臓器の働きが弱くなることも無視できません。
生活習慣病を未然に防ぐ方法
1.食生活を見直す
これまでの食生活を見直し、新たな食生活習慣を身に着けることは生活習慣病を防ぐ上で有用です。
食事を通じてどのような栄養素を摂取するかは、身体作りの基礎と言えるでしょう。
ビタミン・食物繊維を意識する
ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類は、老化の原因となる活性酸素の働きを抑える効果があります。
病に対する抵抗力を挙げたいのであれば、ビタミン類を意識的に摂取することは大切です。野菜を多く含んだ青汁であれば時間がなくても手軽にビタミンをとることができますし、食物繊維も同時に摂取することができます。
足りなくなりやすい栄養成分を補う
健康を維持するためにはビタミンを摂取するだけでは足りません。
鉄分・亜鉛、カリウムといった多種多様な成分をしっかりととらなければなりません。
前述した青汁を作る際、小松菜やほうれん草、ケールといった素材を活用すれば足りなくなりがちな栄養成分を補いやすくなるのでおすすめです。
2.日ごろからの運動と正常なサイクルの生活習慣
血管やさまざまな臓器の働きを良好な状態に保つ上で、日ごろから運動を続けていくことは重要な役割を果たします。
ウォーキングやジョギングといった運動をする時間がとれないのであれば、通勤手段を自動車から電車へと変更し、階段の上り下りを運動として取り入れるなどの方法を考えてみてください。
運動することはストレスをためこまないためにも役立ち、血の巡りを良くする効果も期待できます。
また、正常な生活サイクルを保つことも大切です。
しっかり睡眠時間を確保することは生活習慣病を防ぐために有用ですし、早寝早起きの生活を習慣づけることができれば暴飲暴食を抑える結果にもつながります。